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ミキハウスの
SDGs活動レポート

ミキハウスの<br class='sp'>SDGs活動レポート

2024.08.08

夢に関するプレゼンテーション 日本とドイツの架け橋に

こんにちは、ヴェデマイヤ・エリック・メルビンと申します。

ドイツ出身で、2024年春にミキハウスに入社した新入社員です。

 

6月25日にきのくに国際高等専修学校で「夢に関するプレゼンテーション」の授業をしました。プレゼンテーションでは、自分の強みを見つけ、夢を追いかける勇気を持つことの大切さについてお話ししました。生徒たちと直接交流する機会もあり、いろいろなことを感じ考えましたので、活動レポートとしてこの場でシェアしたいと思います。どうぞお付き合いください。

 

 

今回初めて「きのくに子どもの村学園」を訪れ、まず、何よりもその学校の教育理念と、生徒たちに提供されている環境、教育の機会に本当に感動しました。

 

きのくに子どもの村学園

http://www.kinokuni.ac.jp/nc/html/htdocs/index.php?page_id=50

 

きのくに国際高等専修学校

http://www.kinokuni.ac.jp/nc_kousen/html/htdocs/index.php?page_id=0

 

生徒たちの才能や好奇心、探究心に驚かされました。私はこんなに自立した若者たちを見たことがありませんでした。その後直接交流する中で、そんな優秀な生徒たちが将来に不安があることを知り驚きました。

 

まず授業の最初に、私は母国ドイツを紹介しました。

 

 

ドイツは多様な文化や人々が共存している、私にとってはとても自由な国だと感じてます。

 

さらに、ドイツでは「趣味」が非常に重要視されています。学校は通常、正午や午後1時頃には終わるので、子どもたちは自分の趣味に時間をたっぷり使うことができます。

 

その後、私は家族を紹介しました。

私の父は元生物学研究者で、その後、音楽への情熱を追求するために仕事を辞めました。バンド活動や音楽制作を続け、現在は高校で音楽と生物学を教えています。 母はマーケティング担当として働いていましたが、健康的な生活に興味を持ち、自然療法士となりました。現在は自分の会社を経営しています。 兄は昔から論理的で合理的な考え方を持ち、数学が得意だったので、エンジニアになりました。

 

 

そして、私自身のことを話しました。

 

子どもの頃は、将来自分が何になりたいのか、全くわからなかったです。きのくにの生徒たちも同じように「よくわからない」と言っていましたので同じですね。私は非常に内向的で、自分に自信がありませんでした。数学では兄ほど優秀ではないし、音楽の才能も父ほどではありませんでした。YouTubeやInstagramで他の人の動画を見ていると、自分と比べて不安になることがありました。

 

でも、今はそう思っていません。他の人が何かに秀でているからといって、自分と比べてしまう必要はないのです。比べてしまい自信を失っているのは、まだ自分の真の強みを見つけていないだけかもしれません。

 

 

Penguin principle

という言葉を知っていますか?

 

ペンギンはチーターのように速く走ったり、飛んだりはできませんし、キリンのように背が高くもありません。陸上ではよちよちと歩いていますよね。でも、水中に入ったらどうでしょう。まるで高速船のように素早く泳げます。ペンギンにとって泳ぐことが自分の得意な分野、強みです。そして、その特異な分野、強みを見つけるのは、誰もが自分自身で行うべきことなのです。

 

 

だから、他人と比べる必要はありません。誰かと同じようになる理由はありません。

 

この話をした時、生徒たちが私をまっすぐに見つめて聞いてくれていたと感じました。

 

それから、私は東京での現在の生活についても話しました。家族や友人と離れて遠くに来ていますが、新しい生活を始め、新しい仕事に慣れていく必要があるし、かなり大変だと感じてます。

私は両親にも友人にも 会えないので寂しいです。さらに、東京の街にもまだ詳しくなく、最初 は助けてくれる人もいませんでした。完全に自分一人で頑張らなければ ならないので、とても大変です。

 

しかし、前を向いて進むのには大変なことがつきものです。それを乗り越えるための努力をしている最中です。そして将来きっと、私自身が今の自分がこの勇気と努力をしていたことに感謝すると思います。

 

 

そして最後に、自分の夢について語りました。私は将来、日本とドイツの間で架け橋となりたいと思っています。日本とドイツの関係は、今でも友好的ではありますが、まだまだ知らないことも多いので、両国はまだ多くのことを学び合うことができると思います。よりお互いに理解を深め、新しい市場を開拓し、深い関係性を築くためには、国際的な視点を持つ人が必要です。私のような国際的な人材が、両国の関係をより 良くするために役立てると信じています。大好きな日本で長く暮らし、自分の生活を築いていきたいとも思っています。そして特に、両国の友好関係を促進するために尽力したいと考えています。

 

私の授業を聞いて生徒たちが書いてくれた感想やメッセージを少し紹介したいと思います。私の想いが伝わったことがわかりとてもうれしいです。

 

◆メルビンは高校生のころ、人前で話すのが苦手って言ってて、ぼくも“今”はあんまり得意じゃないんだ。でも、小学校の時よりは良くなったと思う。今日のメルビンの話を聞いて勇気をもらったよ!

◆最近、好きな事をがんばっても仕事にするつもりがないから、がんばる意味がないかなと思っていたのですが、もっと好きなことに自信を持ってみようかなと思いました。

◆「恐怖から学びを得る」とう言葉が今日、自分にとってこれから大切な言葉になるような気がしています。実際、私自身環境が変わるのがすごく苦手で不安から体調を崩すことがよくあります。それでも恐怖や悩み、不安から学んだ事もあったなと思い、苦しい時はこれを考えながら過ごしていこうと思います。

◆私は自分に自信がなくて人前で話すこととか苦手だけど、メルビンさんの「苦手なことでもやってみると自然と勇気が出る」って言っていたのを聞いて心に響いたし、いろんなことをのりこえてきたからこそ言えることだなと思いました。そして少し勇気が出た気がします!だからもっといろんなことにチャレンジして失敗してみようかなって思いました。

 

 

最後に・・・

学校での時間を本当に楽しんでいて、これから先、この素晴らしい才能を持っている若者たちがみんな素晴らしい未来を迎えると確信しています。

私とミキハウスのみんなも、きのくにの学生達を応援しています。

 

(ヴェデマイヤ・エリック・メルビン 銀座三越店)

 

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今回の授業を企画した、坂本達さんからのコメントを紹介します。

 

 

今回、メルビンさんに声をかけたところ、「これまで様々なプレゼンをやってきたけど、自分自身について話すのは初めて」とのことでした。お店での仕事の合間にパワーポイントを作ってくれ、実質2回の打ち合わせでしたが、彼の伝えたいことが将来に不安を抱く生徒たちによく響いたようです。

私は感想の中で「今は大変で困難なことが起こっていても、自信をもってがんばってみる・・

そうすればきっと『将来の自分が、今の勇気と、頑張ってる自分に感謝してる』この言葉がとても印象的です。そう思えば私も、もっと自信がわいてくる気がします。」というものが印象に残りました。高校生に寄り添った、素敵な授業でした。

 

坂本達

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