ミキハウスの
SDGs活動レポート

2025.03.21
子どもたちの創造力で、裁断くずが素敵な造形に!
~鳴門教育大附属小学校との取り組み~
昨年の夏、鳴門教育大附属小学校の図画工作を担当している先生からお問い合わせをいただきました。
「御社で生地の見本などの、不要になった廃材がもしありましたら、譲っていただけないかと思いましてご連絡致しました。
御社の生地の色調、感触、質感等を造形の題材に活用できたらありがたいと考えております。
また、環境への配慮で、廃材の有効利用を学校教育でも積極的に行っていきたいと考えております。」
ミキハウスでは長く使っていただける品質の良いものづくりをしていますが、
そのものづくりの工程の中では、サンプルを作ったり品質検査をしたりするために作る生地(見本反)やトレーナーやTシャツなどを生地から裁断した後に出る残り(裁断くず)が、必ず発生します。
SDGs担当の私としてはこの見本反や裁断くずをただ捨ててしまうのではなく、何か活用する方法はないか、いつも頭のどこかで考えていました。
そんな中で、先生からのお問い合わせをいただきピン!ときました。
製造過程で発生する見本反や裁断くずを、この先生に生かしていただくことができるのではないか。
それも、ミキハウスが何より大切に想っている子どもたちを育む教育の現場で使われるのなら、とっても素敵なことだと思いお受けすることにしたのです。
先生とメールでやり取りを重ね、ボーダーや無地、綿レースなどの見本反と、製造過程ででる裁断くずを提供しました。
そしていよいよ今年の2月8日、鳴門教育大学附属小学校の3年生でワクワクする楽しい研究授業が実現したと先生からご報告をいただきました。
子どもたちが自分たちの身体よりも大きな生地をお友だちと協力して一緒に吊るし、秘密基地のような不思議な空間を作ったり、色とりどりの裁断くずをのれんのように飾ったり、想像力をめいっぱいに働かせて全身を使い造形を楽しんでいるたくさんの画像をお送りいただきました。
1枚1枚見ていると自然と笑みが浮かんできて幸せな気持ちになり、
協力させていただいてよかったと心から思いました。
ミキハウスのブランドプロミスは「子どもと家族の毎日を笑顔でいっぱいに」です。
今回熱意あふれる先生が考えた、子どもたちの健やかな成長のための教育活動に、製造過程で発生した、捨てられてしまうかもしれなかった資材が活用され、子どもたちの笑顔を作るお手伝いができました。
アパレルが教育とつながる・・思いがけない出会いに心から感謝しています。
これからも、より良いものづくりはもちろんのこと、さまざまな出会いを大切にして、わたしたちもワクワクドキドキする気持ちをもって子どもたちのためにできることを模索していきたいと思います。
三好加代子 (ミキハウスSDGsプロジェクトリーダー)