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ミキハウスの
SDGs活動レポート

ミキハウスの<br class='sp'>SDGs活動レポート

2025.11.26

空手 清水希容さんによる特別授業in曙川南中学校

2025年10月28日(火)八尾市立曙川南中学校にて清水希容さんによる特別授業が行われました。

経緯としては、昨年9月八尾市と包括連携協定を結び、より地域との絆を深めたことがあります。

1年に数回行うミキハウスの出前授業の中に、今年度は世界を舞台に活躍するアスリートである空手の清水さんの授業を加えることを提案し、八尾市内の公立小中学校から応募していただき、今回曙川南中学校に決まったということです。

授業の構成はタイムスケジュールや進行全て生徒と先生方で考えて提案していただきました。

空手の形の演武から講演、パネルディスカッション形式の質問コーナー、空手体験など、非常に内容の濃い出前授業となりました。

 

 

はじめに、清水寺で撮影された清水さんの演武の動画が真っ暗な体育館の中で流れ、これから行われる講演に対する興味が高まっていくのを、生徒たちの表情から感じ取ることができました。

清水さんの登場後は空手の形の披露が行われ、清水さんの堂々とした、そして、洗練された圧巻の演武に、生徒が自然に話すのをやめてしまうくらいの張り詰めた空気となり、その場のすべての人が魅了されていました。

 

 

形の終了後は、講演が行われました。

空手を通じて実際に経験されたことをもとに、試合に臨む際の心構えや考え方などについてお話しされました。

そのなかで特に印象に残った内容が3つありました。

いつ来るかわからないチャンスをものにするためには、常に一生懸命に努力し続けること

過去にとらわれないこと。

失敗のイメージをすることの3つです。

 

 

1つ目は、いつ来るかわからないチャンスをものにするためには、技術面のほかにメンタル面が重要で、本でメンタルコントロールの勉強をしているとのことでした。

また、人が見ていないところでの行動を律すること、直近に試合がなくとも努力し続けることなど、目に見えないところこそ、チャンスをものにして結果を出すために重要な要素であると話されていました。

 

2つ目は、過去にとらわれないということです。

7年間大会で無敗だった際に、周りの人から当然勝つのだろうと思われることがとても重いプレッシャーだったそうです。

しかし、清水さんは過去の栄光にすがるのではなく、優勝した瞬間の5分間だけは喜び、すぐに次の大会に向けた改善点を考えて前に進み出し、今できることに集中することでプレッシャーをはねのけ、7年間勝ち続けることができたと話されました。

 

3つ目は、イメージトレーニングの時にあえて失敗のイメージをすることです。

清水さんは、生徒に対して何かに挑戦する際に、成功することをイメージするのではないかと問いかけました。

すると、多くの生徒が成功するイメージをすると答えました。

しかし、清水さんは成功のイメージだけをすると、過度な緊張の要因になるため、あえて失敗のイメージをするとのこと。失敗のイメージをすることは、実際に失敗をしてしまったとしても、イメージの想定内と考えられることで平常心がたもたれ、失敗をカバーするために冷静に動くことができるようになるのだそうです。

その結果、パフォーマンスを落とすリスクが減ると話されました。

この3つの内容は学校生活やクラブ活動はもちろん、社会人になって働く中でも生かすことのできるとても重要な内容だなと感じました。

 

 

講演後はパネルディスカッションが行われました。各学年の代表生徒が舞台に上がり、いくつかの質問をしました。

中に「オリンピックの選手村の様子を教えてください」という質問があり、私も選手村の中の様子にはとても興味があったのですが、清水さんの回答は「私が出場した東京オリンピックはコロナ渦だったので、部屋から一歩も出られませんでした。」というものでした。

でも、そのような状況下で、調子を崩すことなく素晴らしいパフォーマンスをして銀メダルを獲得されたことは、普段からチャンスをものにするために備えていたからこそだとあらためて清水さんのすごさを感じました。

また、選手村には病院なども完備されており、医療費が高額な国の選手は治療を受けて帰るという話があり、世界の国々のさまざまな情勢を感じさせるエピソードだと思いました。

中学生の素直な質問に対して、清水さんは丁寧に回答しておられ、質問した生徒には緊張している様子も見られましたが、貴重な経験になったのではないかと思います。

 

 

 

そして最後は、生徒全員による空手の体験がありました。

空手を習っている生徒は道着を着て清水さんのいる同じ舞台に上がり、普段と違う姿を見てほかの生徒たちは大いに盛り上がっていました。

空手体験では、みんなで大きな声を揃えて「突き」や「蹴り」などをしたのですが、生徒たちは積極的でとても楽しい時間になりました。

すべてのプログラムが終了して、生徒が教室に戻る際にも体験で習った「突き」をしているのを見て、とても楽しく、そして印象に残る講演になったことを感じました。

 

 

また、後日学校から届けられた生徒たちからの感想を少しご紹介したいと思います。

 

*僕は野球をやっていて、メンタル負けをしてしまうことがあったので、すごくためになりました。

 

*私もすごく緊張してしまうので。ミスした時のイメトレをこれからやっていこうと思いました。

 

*空手の演武を初めて見て、そのキレと迫力に感動しました。

 

空手に初めて触れた生徒の「すごかった」、「楽しかった」などの素直な感想や、メンタル面での学びを今後生かしていきたいという、部活や習い事をしている生徒の感想がありました。 

 

 

 

今回の出前授業は、これから進路を考えていく中学生たちにとって、根幹となる考え方や物事に取り組む姿勢を学ぶ機会になったのではないかと思います。

また、八尾市役所のご担当の方々が授業後に「大成功でしたね!」と言って喜んでおられたことがとても印象に残りました。

八尾市のご担当者の言葉から、子どもたちに良い経験をさせてあげたいという思いで活動に取り組まれ、準備をしてこられたことを強く感じました。

私たちミキハウスの「子どもにより良いものを届けたい」という想いと、八尾市役所の方々の「八尾市の子どもたちのために良い機会を作りたい」という想いが一致していることで、このような、素晴らしい活動を作り上げられたのだと感じました。

 

 

私自身は普段物流管理部の一員として、日本のみならず世界の店舗に商品を出荷する業務を行っています。

商品がお店に届かないと、どれだけいい商品をこだわって作ったとしてもお客様のもとには届きません。

ミキハウスの思いを届けるために、私たちは迅速かつ丁寧に商品を出荷する必要があると、この経験から再確認することができました。

 

今回は、貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。

 

羽手原弘凱(物流管理部)

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