ミキハウスの
SDGs活動レポート
2023.02.10
きのくに国際高等専修学校での授業「夢探求」
We can make our dreams come ture!
みなさん、こんにちは!グローバルビジネス推進部のミハイルです。ミキハウスのSDGs活動の一環で、2022年11月22日に行った、きのくに国際高等専修学校での授業についての報告です。社会人として、高校生向けに人生の物語を発表ができる貴重な機会となりました。
今回きのくにの高専を訪れるのは3回目です。きのくにの学生たちは、年齢を問わずみんなで授業やアクティビティに参加していて非常に素敵な環境に見えました。社会に何と言われても自分の「好き」を大事にする、社会の流れに負けないよういろいろ学べる場に見えました。
でもそのような学校でも、まだまだ若い皆さんなので、迷ったり、自信を失ってしまう場面があると聞きました。私自身の経験を皆さんにお伝えすることで、その迷いを少しでも減らすことができればと思い、今回も達さんの誘いをいただき授業に参加してきました。
活動レポートとして、私が高校生にお話した内容をこの場でシェアしたいと思います。どうぞお付き合いください。
まずは、生まれ故郷ロシアの紹介をしました。
次にロシアでの生い立ちと私の今までの人生についてお話しました。
私は1992年生まれ、ソ連時代が破壊したばかりのころです。世の中が不安定のまま、子供を産み育てる勇気を持った人が少なく、私の母親は大学生で妊娠して不安な気持ちが大きかったため、本気で中絶を考えていました。でも祖母にたくさん応援してもらって、勇気をもって産んでくれたのです。
自分が小学生の時に母のこの話を聞いて衝撃を受け、自分が生まれてきて人生をいろいろ楽しめることに感謝の気持ちを持つようになり、常にポジティブな考え方を徹底するようになりました。
私は少し早く16歳で大学に入って、珍しい海外の文化に触れたくて東洋学科を選び、学校の判断によって日本語を学ぶことになりました。正直、そこまでに日本という国に興味もなく、なんとなく授業を受けていたのですが、卒業年で一回日本に行きたいという気持ちが強まりました。留学プログラムもほとんどなかったので、自ら日本の大学を探して神戸外大にたどり着き、観光ビザで受験しに行ったらなんと受かりました。日本に行って三週間後ですから、試験に落ちてもおかしくなかったのですが、合格したのでそのまま日本に残って、次ロシアに帰ったのは3年後でした。
今回の授業の対象は高校二年生。人生についていろいろ悩む時期で、自分の夢は何か、人生の正解は何かと探す年頃です。授業で伝えたかったのは、自分自身の判断に自信を持つということでした。人生を30歳40歳まで計画しても、その通り進んだ人はほとんどいません。自分を裏切らず、とりあえずやりたいことをやればよし。人生は何でもいいんだ。自分で決めて行動を起こしたら後悔することもない、後悔なんてもったいないと伝えました。
この時の高校生たちは、「自信を持つことは簡単ではないけれど、焦らず行動したい」「小さなことから新しいことにもチャレンジしたい」と話し合っていました。
そして、壁にぶつかった時に乗り越えるためのヒントとして自分が心がけていることを高校生の皆さんに伝えました。
①やったことを後悔しない。
②常に感謝の気持ちを忘れずに。
③30秒ルールを習慣化する。(30秒ぐらいでできる「すぐにできること」は後伸ばししない)
④小さい行動から始める。
どんな状況になっても、その状況を自分の味方にするように考えたらいいとも伝えました。
ヴァン・ゴッホが言っていた、大器は晩く成るもの=great things are done by small things brought togetherのように、生きること自体をやればなんとかなる。こんな気持ちを持って、自分自身のことを周りに表現できたら、共感してくれる人も必ず出会えるはずです。
Stay positive.すべて未来につながると生徒さんに伝えるための授業でした。
(カチャルキン・ミハイル グローバルビジネス推進部)