ミキハウスの
SDGs活動レポート
2023.02.07
ミキハウス所属の羽根田卓也選手が、
きのくに国際高等専修学校の授業
「夢探求」に来てくれました!
世界レベル活躍を目標に、高校卒業後、単身で強豪国のスロバキアへ渡った男
©日本カヌー連盟
カヌー スラローム・カナディアンシングル
五輪代表歴 北京五輪、ロンドン五輪、リオ五輪、東京五輪
主な戦績 12年ロンドン五輪7位、リオ五輪銅メダル、東京五輪10位
14年と18年アジア大会連覇、日本選手権12度優勝
日本カヌー界の第一人者、ミキハウス所属の羽根田卓也選手こと「ハネタク」が、2022年12月6日、SDGsの活動の一環としてきのくに国際高等専修学校の授業「夢探求」に来てくれました!幼少期の話から、日本でのカヌーの認知度、どこにも相手にされない中ミキハウスからサポートを得られた話、リオ五輪でのメダル獲得、次のパリ五輪を目指していることまで、MCとの楽しいやりとりで笑いも交え説得力のある話をしてくれました。高校卒業後、単身でスロバキアへ渡った時のカルチャーショックとそれを乗り越えた経験など、同じ高校生にとても刺激になったようです。生徒たちは90分間、目を輝かせて聞き入り、最後にはたくさんの質問が出ました。学校での講義は初めてとのことでしたが、経験から紡ぎ出されるメダリストのメッセージとオーラは、高校生にビシビシと刺さっていました。
きのくに20周年ホールにて!
羽根田選手の話で特に印象に残っているのが、高校生の時に「自分より練習をしている奴がこの世界にいてたまるか!」と言い切れるほど、カヌーを練習したこと。朝5時半に起きて朝練をしてから授業、放課後も練習して帰宅は夜9時か10時。今思えば完全なオーバートレーニングだったそうですが、自己流でもがむしゃらにやったことが、「俺はこれだけ練習したんだ!」という自負になり、それが大会の時の自信になり、よいパフォーマンスにもつながったとのこと。何事も、思い切って全力でやってみるのは大切という話です。
生徒からの質問コーナーも大盛況でした!いくつかご紹介します。
質問 目標を立てて行動をするのが苦手です。目標を立てるためにやっていること、大切にしていること、考え方を教えてください。
ハネタク なるべくたくさんの人と話すのを大切にしています。人と話すことで選択肢が広がりますよね。旅に出る、先生や友達と話をする、映画を見て本を読むでもいい、たくさんの情報をインプットするようにしています。そのうえで自問自答して目標を立てるようにしています。
質問 大事にしている言葉はありますか?
ハネタク 宮本武蔵の「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす」。一朝一夕に物事は成し遂げられません。18歳でスロバキアに渡って10年間コツコツ積み重ねたからこそ、オリンピックでの素晴らしい体験ができました。何事も続けて欲しいと思います。
質問 試練を乗り越える方法はありますか?
ハネタク スロバキアでは受け入れられなかったつらさや淋しさもあったけど、時間が解決してくれました。自分の世界、つまりコンフォートゾーンから出ることで、大変と思ったことが大したことではなかったと思えました。どんどん挑戦することで世界を広げると、挫折も小さく感じます。勇気を出して挑戦することが人生を前向きに楽しめるようになる秘訣。明日は行動ひとつで変えられます。
質問 周りと全く違う進路選択をする時、前例のないスロバキアへ渡航する不安は?
ハネタク スロバキアに行った時、もちろん結果が出るのか、出なかったらどうなるかなど不安はあったものの、前例がないことが自分の中でやりがいに感じました。それは高校生の時、世界大会で日本人で初めて活躍して、打ち破るってこんなに価値があって、評価されて、じゃあオリンピックだったらどんなになるんだろう?と考えた時に、不安よりもワクワクが生まれました。高校で3年間、カヌーをやることを自問自答し続けたので、迷い終わりました。
質問 今後の目標を教えてください。
ハネタク 2年後のパリ五輪。来年9月には選考会の世界選手権が始まるので、しっかりと出場できるよう集中したいです。
ハネタクからきのくに高専生へのメッセージ
「この学校は、小さいときから自分たちでやりたいことを決め、問題が起きると話し合って解決する素晴らしい学校で、自分にとっても大変刺激になりました。みなさんとお会いして、みなさんには自分たちで何かを変える力、何かに挑む思いや力があることを感じました。それはこの学校の校風だと思うのですが、自分たちの力で人生はもちろん、社会とか日本を変えていくオーラを感じました。これからのみなさんのご活躍を楽しみにしています。今日は本当に素晴らしい経験となりました。ありがとうございました!」
羽根田選手に質問する生徒
今回MCを務めたミキハウス広報の藤原啓太さん。羽根田選手のいいところをたくさん引き出してくれました。
これまでの挑戦や今の目標、きのくにのみんなへのメッセージを伝えてくれました!
きのくに子どもの村小学校のクラフトのクラスが設置した、1回100円の「ガチャガチャ」をするハネタク!
きのくに国際高等専修学校のみんなと記念撮影
ありがとうございました!
(SDGs推進委員 坂本達 社長室)