ミキハウスの
SDGs活動レポート
2023.11.02
出前授業「ミキハウスの靴づくり」
10月5日、八尾市立高安西小学校の3年生にむけて.
ミキハウスのこだわりの靴づくりを伝える授業を行いました。
授業の内容は大きくいうと4つです。
・赤ちゃんの足や歩き方の特徴
・赤ちゃんの靴はここが違う
・靴はどうやって作っているの?
・ミキハウスはどんなことを考えて靴を作っているの?
授業は3年生の3クラス、総勢80名の子どもたちに1クラスずつ行うのですが、
興味をもって参加してくれるかな?楽しんでくれるかな?とドキドキしながら教室で待っていると、廊下を通りがかった別学年の子どもたちが教室をのぞき込み、
「今日何するん?靴あるやん!え、ミキハウス!?うちにもあるで~」
そんな声が、私の緊張をほぐしてくれました。
そして、いよいよ授業のスタート!3年生がワクワクした表情で教室に入ってきます。。
小学校3年生の授業は想像以上に活発で、ライブ感にあふれていました。
こちらからの一つ一つの説明に対してたくさん反応してくれるのでなかなか前に進められないほど。
質問にもたくさんの手が挙がり、こちらも自然とエンジンがかかります。
たとえば、
赤ちゃんの足の特徴について説明し、一歳の赤ちゃんの歩き方の動画をみんなで見ると、
「かわいい~」と声を上げ、他にも「ゆっくり歩いてる」「ふらふらしてる」など的確な感想があがりました。
また実際にミキハウスの定番シューズを班ごとに配ると「ちっちゃくてかわいい~~」とまたまたありがたい反応!
履きやすさ、歩きやすさのための生地や靴底の柔らかさを触って実感してもらい、ぐらぐらするかかとをホールドするためのかかとの硬さも知ってもらい、「履かせてみよう!」のコーナーでは1歳のおすわりした赤ちゃん人形に実際に靴を履かせてもらいました。「あれ?あれ?」とうまくできずに苦戦する子どもたちがとても愛らしかったです。
次に靴の作り方を動画やスライドで説明。
裁断機や加硫缶のメカニック感に「すっげー」「おお~」と大興奮する子もいれば、
丁寧に作られていることに感心する子など、いろいろな反応があり面白かったです。
さらに、検品・検針についても説明しました。子供たちは、自分よりもか弱い赤ちゃんを守ってあげなきゃ!と安心・安全の大切さにうなずいてくれます。
お子さんが3人いるという担任の先生からは、
「機械でポコポコ作られると思っていたけど、こんなにも人の手で作られていることを知って、大事にしようって思えました!」とコメントをいただき、「伝わった!」心の中でガッツポーズをしました!
その後、子どもたちにバリエーション豊富な色々なタイプ、デザインの靴を見てもらいました。大きなキャラクターがついた靴、スポーツタイプの靴、夏の涼しい靴、冬のもこもこした暖かい靴、フォーマルなシーンで使える靴など。
ひとりずつ「自分のお気に入りの靴」や「どんなときに履きたいか」を考えてもらうと、たくさんの手が挙がりました。
ボアの暖かいシューズで北海道に行きたい、スポーツタイプのシューズで公園で運動したい、など子供により好きな靴もそれぞれです。
時間があったら、ひとりひとり、全員の話を聞きたかったです。、
そして最後に・・・世界地図を見てもらい、世界中の赤ちゃんに八尾のミキハウスで作った靴を届けていること、メイドインジャパンの商品が人気であることを伝えて、、
あっという間の45分間が終了!
子どもたちにいちばん心に残ったことを聞いてみると・・・(感想シートに書いてくれたとおりの表記にしています。)
◆あかちゃんが歩きやすいために、いろんなくふうをしていたことです。なぜかというと、くつのかかとをかたくしたり、やわらかいきじをつかったりしているからです。
◆赤ちゃんのくつをはかせるのはいがいとむずかしかった。むずかしかったのは、赤ちゃんがいやがったり、しょうげきをあたえないようにていねいにはかせたから。ほん物の赤ちゃんにもくつをはかせてみたいです。
◆くつをはくのがきらいな赤ちゃんもいるけど、そのためにくつにキャラクターのくまやうさぎをつけて、これで赤ちゃんもくつをはいてくれるなと思いました。
◆赤ちゃんのことを一番に考えていて、くふうしていたりしたのですごく名人の人はがんばっていたという気持ちがつたわってきました。
たくさんのみずみずしい気持ちにあふれている感想を読んで、あらためて授業をしてよかったと感じています。
靴づくりを通して、子どもたちに「ミキハウスのものづくり」を伝える良い機会となりました。
私自身も小学3年生の子どもたちの素直さに触れて、ものづくりの原点にたちかえることができました。子どもたちに伝えたとおり、大切なことはとてもシンプル。
心を込めて誇りを持てる仕事をしたい!とあらためて感じた授業でした。
鬼頭健二(品質管理部)