ミキハウスの
SDGs活動レポート
2024.05.28
笑顔プロジェクト2万笑顔達成!「古着deワクチン」
ミキハウスでは子どもたち向けのSDGsサイトを公開しています。
その大きな柱になっている取り組みが「未来のために、ぼくたちができること 笑顔プロジェクト」です。
1日1回自分や誰かを笑顔にしたら笑顔ボタンを押します。
ボタンを押すと笑顔カウンターが1増え、
4000笑顔ごとにサイトの背景が変わり、世界中を笑顔にしていくというストーリーです。10万笑顔で世界1周、プロジェクト達成です。
そのうち1万笑顔を達成するごとに赤ちゃんや子どもの健康や成長をサポートする活動にミキハウスが協力するという取り組みをしています。
今までに
*日本母乳バンク協会
*風疹ゼロプロジェクト活動
*国境なき医師団
などに協力、寄付を行ってきました。
そして、昨年11月に2万笑顔を達成しましたので、2024年4月に本社はじめ全5事業所による「古着deワクチン まごころプロジェクト」を実施しました。
https://furugidevaccine.etsl.jp/
たくさんの団体や活動の中から「古着deワクチン まごころプロジェクト」を選んだ理由は、わたしの3つの想いからです。
*ミキハウスがグローバルなブランドとして広がっていくためにも、海外の子どもたちのサポートをしたい!
*単なる寄付ではなく実際に行動することで、社会貢献について考える機会にしたい!
*社員だけでなく全事業所のパートさんやアルバイトさんたちも一緒にできることをしたい!
具体的には、会社で購入した専用袋を各事業所に配布、3月18日~4月26日の期間に、スタッフが不要になった衣類、バッグ、シューズ、アクセサリーなどを持ち寄り袋に詰めます。それがカンボジアなどのショップで再販され、売り上げの一部がカンボジアやミャンマーの子どもたちのポリオワクチンになるという活動です。このプロジェクトで働いている皆さんの中にはポリオで後遺症のある方もいらっしゃり、多様な人たちの雇用の場も提供されています。
開始直後、事業所に回収BOXを設置したものの、はじめはなかなか集まりませんでした。中をのぞいても古着が集まらず、準備した実行委員ばかりが入れているような感じで、30袋を達成できるかな・・とちょっと不安になりました。
SDGsの取り組みで一番難しいのは「自分ごと化」と言われています。
良いことだと感じても、実際に行動に移すのには少しハードルがあります。誰かがやってくれるだろう、と思うとそのままになってしまうものです。
そこで、委員のみんなが各フロアの朝礼で呼びかけたり、他事業所の進捗をこまめに報告したりすることで「お?自分たちもちょっとがんばらなくちゃな」と思ってもらえるようにしました。
そして、反応がよかったのはご近所にお住まいのパートさんたち、お母さんたちです。
個人的に「ご家族のサイズの合わなくなったお洋服ないですか?」「スーツとかも出せますよ。」と声をかけました。
そのうち少しずつ集まるようになってきました。
そして、
「衣替えで不要になったお洋服が片付いて助かるわ~」
「古着だけじゃなくて、アクセサリーも出せるのは珍しいよね~」
「この機会にタンスのスペースがだいぶん空きました!」
などの声が聞こえて来るようになりました。
顔の知らない誰かに良いことをする、というだけでは心が動かない人でも、「部屋を片付けるついで」に良いことができる、それなら「自分ごと化」しやすいんだと実感しました。
それに、小さな子どものいる女性スタッフからは
「いらなくなった子どもの服を、また誰かに着てもらえて、ワクチンにもなって子どもが救われるならすごくいいな、と思います。期間中少しずつ持ってきますね。」と声をかけられて、とても温かい気持ちになりました。
そして4月26日には全事業所で合計30袋を達成!すべての発送を終えました!
とても清々しい気持ちです。
今回は「寄付」という形ではなく、みんなで一緒にやれることを選んでみてよかった、と思いました。
掲示板にチラシを貼ったり、回収BOXを作ったり、毎週1回発送したり、部署を超えたスタッフ同士が一緒に作業をしたこともまた楽しい経験でした。
子どものことを一番に考える企業として、まだまだやれることがいろいろある。それも、ワクワクしながら取り組めること、これからも模索していきます。
三好加代子(CS推進部 SDGs推進委員会委員長)