ミキハウスの
SDGs活動レポート
2024.12.03
大正中学校2年生
「赤ちゃんお世話体験ワークショップ」
皆さん、こんにちは。
ミキハウス広報部の崔舒淵(サイ ジョエン)です。中国出身です。
11月1日(金)に、ミキハウス SDGs活動の一環で、八尾市立大正中学校の2年生5クラスを対象に、赤ちゃんお世話体験ワークショップを行いました。
ワークショップは5時間目と6時間目で、それぞれのクラスに、ベテラン社員+若手社員の「講師+サポートスタッフ」によって行われました。
赤ちゃん人形を使って、抱っこや、おむつ替え、肌着を着せることなど、赤ちゃんのお世話の体験を通して、生徒たちに命の大切さや、かけがえのない自分の価値などについて改めて感じてもらうためのワークショップです。
具体的な流れを簡単に紹介します。
5時間目ではまず生徒たちに自分の赤ちゃん人形に名前をつけてもらい、その後抱っこの仕方を説明し、生徒に実際体験してもらいました。質問タイムを入れて、生まれたばかりの赤ちゃんの体重や、睡眠時間、ミルクを飲む頻度、視力等について生徒たちに質問しながら説明を進めました。
生徒たちはとても興味深そうで、「ええ?」「本当にそれしか視力がないの?」「そんなにミルク飲んで、そんなにおむつ替えないといけないの?」など、驚きの声がたくさん上がりました。
その後はおむつ替えの仕方も体験を通して説明し、最後に赤ちゃんの肌着の特徴についても説明して5時間目が終わりました。
6時間目は、赤ちゃんに肌着を着せる体験です。「赤ちゃんの着替える負担を減らすために、2枚の肌着を重ねて着せる」や「袖に引っかからないように、袖を捲り、大人が赤ちゃんの手を握って袖を通す」など、注意点を説明しながら、生徒に体験してもらいました。時には手が止まり、苦労しながらも真面目に赤ちゃん人形に肌着を着せる生徒の表情を見て、心の中がとても暖かくなりました。
ワークショップの最後には、生徒たちにワークショップの振り返りをしてもらい、グループでも共有してもらいました。生徒からの感想もいくつか紹介したいと思います。
「本物の赤ちゃんは泣いたりするので大変だと思った。もし、自分が育てる側になったら赤ちゃんを傷つけないよう宝物と思って接したい。」
「赤ちゃんは関節とかもちゃんとできていないし、優しく扱わないといけないなど、気を付けることが多くて一つのことをするのも大変だなと思った。」
「お母さんは大変だったなと思った。他にもごはんとか、いろいろある中のひとつだったから、全てやると考えたら大変だと思った。」
「自分が赤ちゃんの時の話を聞いてみたいと思った。」
中学校2年生の思春期の子ども達なので、照れくさいからかグループワークでふざけて面白い発言をする様子も見られましたが、ワークショップの最後には、赤ちゃん人形の手を握ったり、頭をなでたり、抱っこをしたままおしゃべりをしていたりと、多くの生徒が柔らかい表情になったのを見て私もなんだか嬉しくなりました。
私は入社2年目で、このようなワークショップの参加が初めてでした。生徒のみなさんと触れ合えることがとてもうれしく、みんながとても輝いているように見えました。また、自分の中学時代も思い出しました。思春期に入り、時には周りからの視線が気になったり、周りと比較して自信を失ったりすることも多くありました。日本の中学生の中にも同じような悩みを持つ生徒もいるのだろうな、と思うと同時に、今回の赤ちゃんのお世話をするというワークショップが、少しでも生徒のみなさんにとって新たな発見につながったり、やさしい気持ちになったり、将来について考える新しい視点につながったりするとうれしいな、と思いました。
参加された生徒のみなさん、本当にありがとうございました。
崔舒淵(広報部)