ミキハウスの
SDGs活動レポート

2025.03.27
「働くってなに?」出前授業
2025年2月21日、八尾市立大正小学校の6年生105名に出前授業を行いました。
テーマは「働くってなに?」
3月の卒業式では、一人一人将来の夢について発表されるとのことで、その一助になればという思いで、働くことについて一緒に考えてきました。
授業の内容は3部構成で行いました。
- 私の仕事内容について
- 私が仕事で扱っている“生地”について
- 自分ってどんな人だろう?
第1部は「私の仕事内容について」です。
私は生産管理で生地の担当をしています。
普段行っている仕事について、あらためて小学生にもわかるように簡単に説明してくださいと言われると、意外と難しいものですね…。
ということで、まずはじめに反物の状態の生地を広げて見てもらいました。
裁縫をする人はお店で見たことがあるかもしれませんが、児童のみなさんの中には、反物を初めて見る人もいたかと思います。
巾約100cmの生地をくるくると広げると、5mほど広げるだけでも中々インパクトがあります。
私は日頃からお客さまに良い製品を届けるため、社内外で沢山の方々と協力してお仕事を進めています。
社内ではデザイナーと色や柄の話をして、MD(マーチャンダイザー)と納期やコストの話をして、お客さま相談室と品質の話をして…。
また、生地工場様や縫製工場様ともたくさんコミュニケーションを取って、高品質な生地・お洋服を作ってもらっています。
児童の皆さんには、多くの人たちと協力して仕事は進んでいる、ということが伝わっていたらいいなと思います。
第2部は「私が仕事で扱っている“生地”について」お話ししました。
一口に生地と言っても、実に様々な種類の生地があります。素材では綿やポリエステル、ウール、麻など。
さらに、それらの織り方・編み方・染め方を変えれば、無数の生地を作り出せます。
児童のみなさんには、自分が着ている洋服が何の素材で出来ているかを内側の洗濯タグで探して確認してもらい、お友だちが着ているお洋服とどのような違いがあるかを考えてもらいました。
色・柄・肌触り・厚さ…、100人以上が集まっていましたが、おそらく同じ洋服を着ている人はいなかったのではないかと思います。
生地や素材の違いの面白さが児童のみなさんに伝わっていればうれしいです。
また、生地の奥深さこそ、私が日々のお仕事の中で面白いと思っているところです。
第3部では「自分ってどんな人だろう?」と考えてもらいました。
自分の性格について知ることや、自分が楽しいと思えるものは何か考えることが、将来の夢について考える時に大切ではないかと思います。
私は、じっくり考えることが好きな性格です。
子どもの頃を思い出してみても、豆知識を調べたり、絵本の細かい絵をじっくり見たりするのが好きでした。
大人になって選んだこの仕事で、あまりにも奥深い生地の世界を知り、日々格闘しながらも、楽しんで仕事を進められている今の自分に、子どもの頃からの性格が繋がっているような気がしています。
児童のみなさんにも、将来の夢を考えるにあたって、自分について振り返ってもらいました。
ワークシートに記入してもらった内容から、一部抜粋してご紹介いたします。
◆自分が小さいころのことを思い出すことで、すこし将来の夢を考えてみました。
私はイラストレーターになってみたいと考えました。
小さいころ、今もキラキラしてこまかい絵が好きで、いつかかいてみたかったからです。
しっかりとは決まっていませんが、できる限り夢を広げたいと思いました。
◆自分は、ものを作るのが好きだから、たくさん作る仕事をしてみたいなと思いました。
小さいときにミキハウスさんの服を買っていたので、こんな工夫をしているのは知らなくて、こんなに大変なんだ!と思いました。
今回の出前授業では、過去の自分が将来の仕事に繋がっていること、仕事はたくさんの人たちと協力して進めていることをお伝えしました。
児童のみなさんが将来の夢を考えるにあたって、少しでも力になれていたらうれしいです。
また、授業を作ったり、児童のみなさんとお話したりする中で、自分自身の仕事についても改めて振り返ることができたように思います。
貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
(坂本倫太郎 生産管理部)